そのまま、向かい合うように座らされ荒々しく唇を塞がれた。


「ふ‥‥っ‥‥ン‥‥」


あいた隙間から、必死に酸素を取り込もうとするけどそれを、レイの舌が邪魔する。


グッと腰も掴まれて、後ろに引くこともできない。


それでも、あまりの気持ちよさに離れることもできなかった。


あぁ、死ぬならこの人とのキスのあいだに死んでいきたい。


そう思わされるほどの極上なキス。


響くあたしとレイの舌が絡まる音。


もうテレビの音も何も聞こえなかった。


「ふぁ‥‥っ‥‥ンん‥‥‥」


さ、流石に苦しいっ!


器用に鼻で息をすることもできないあたしは、レイの胸板を叩くことしか出来なかった。