+.*ベッドの上の王子様*.+【完】


本当にイジワルだ。


だから、ほんの小さな仕返しのつもりで今度はあたしからキスしてやった。


「え・・・・。」


目を大きくするレイの顔が、ちょっとマヌケで笑えた。


「ちょっと、今のは反則でしょ。シホ。」


「そのかすれた声の方が、反則だよ。レイ。」


そう言って笑いながら、やっと起きてくれたレイ。





こんな、ラブラブな日々に『それ』は突然やってきた。