+.*ベッドの上の王子様*.+【完】


コツンとおでこをぶつけて、じっと見つめあう。


長い沈黙が流れ、先輩がふと目を閉じた。


だから、あたしも静かに目を閉じたけど一向に何も起こらない。


不思議に思いながら、目を開けると先輩が。


「何、期待してんの。」


楽しそうな声で尋ねる。


「え、ちょ。騙しっ!?」


「ひどいなー。言ってくんないと俺もわかんないよ?」


嘘だ。


絶対に嘘じゃん・・・。


「イジワル・・・。」


「何してほしいの?」