その視線はあたしの首元をとらえていた。


あたしもゆっくり視線をずらす。


「!!」


そこにはほんのり赤い小さな花が咲いていた。


俗に言うキスマだ。


「気づいた?」


エミがニヤニヤしながら見る。


きっと、いや絶対先輩がつけたんだ。


「あ。」


"体が覚えてるうちに"


あれ、このことだったんだ。