---------------------


 足取りは軽く、興奮を隠しきれない。


「おばあ~ちゃ~ん、おばあちゃん、ぼ、僕空を翔べるよ――っ」

「なっ…ぼ、坊やっ……!?」

「えっ、な、何…ちょっ、違うよ、大丈夫、クスリはして無いよ!?
 ち、違うんだ、聞いて、素敵な話しを聞いたんだよ」


 僕は先程の感動秘話を余す事なく伝えた。


 話し終えるとおばあちゃんは言った。

「……坊や、ずっと黙っていたんだけどねぇ…おばあちゃんも坊やに話しておかなきゃならない事があるんだよ」

「な、何、改まって…」

『まさかやっぱりっ!? そうなんだ、やっぱり僕の母さんも――――』

 ドキン…ドキン…ドキン…。