その日電話以来、零汰から連絡はこなかった。

零汰、私はね?

あなたの声を聞くだけで

胸が狂ったみたいにドキドキする。

そのたび、零汰のことが大好きなんだなって


実感させられるの。


零汰は…?


あなたの目に私は映ってますか?


――――――――


15日になって、私は零汰と逢うために


化粧をして服を着替える。


〜♪♪


携帯が鳴った。


ディスプレイにわ


<着信:零汰>


の文字。


この文字を見ただけで胸が高鳴る。


「もしもし?」


『俺だけど、もう着いたから出てきて』


着いた…?
着いた…って…えぇ!?


「家の前に?」


『おぅ。出てきて。』


急いでバッグに携帯と
サイフとクッキーを入れて家を出た。


「はやいね。」


「うん、で?クッキーは?」


「あっ、はい。」


そう行って可愛くラッピングされた


クッキーを手渡した。


そしたら零汰からは
あり得ない返事が返ってきた。






「じゃあ俺用事あるから」





…え、帰るの…?