それが零汰の答えなら私は…


私はもう…


あなたから身を引きます。


「そう…だよね…じゃあ、別れよう?」


自分でいいながらも泣きそうになる。


『わかった』


嫌だ。なんて言ってくれないのは

わかってる、でも…


悲しいよ…辛いよ…


零汰…大好きなんだよ…


「うん…じゃあね…」


そう言って電話を切った。


これ以上我慢出来なかった。


涙が溢れ出てくる前に


零汰との電話をおわらせたかった。


零汰…大好き…でした






――――――――――


それからはいやがらせの電話も


mailも無くなり、零汰との恋は終わりを告げた。


零汰は確かにダメ男…


今思っても最低だと思う。


でも、まだまだなにも知らない


子供な私に“経験”をくれた。


これから先に繋がる“強さ”をくれた。


私はそう思いながら、明日に向かう。


零汰、ありがとう。