龍奇譚-彼女の秘密-






「……………すごい………」

「……えっ?」

「…すごい、龍宮!!!なんか知らねーけど、すっげー感動した!!

吹いてくれてサンキュー!!!!!」





あんなにも昨日見た龍宮のことで悩んでいたっていうのに、

昨日のことが全て嘘だったかのように思えてきた。





時計を見ると、後3分ほどで朝練が始まる時間だった。





「あっ!!!それじゃあ、俺そろそろ行かなくちゃ。

ありがとな、龍宮!!

また、機会があったら聞かせて!!じゃ!!!」



それだけを言い残して、軽やかな足取りで教室を出て行った。