龍奇譚-彼女の秘密-






「………龍宮って、フルート吹けるの?」



勇気を出して話しかけてみた。



龍宮は一瞬、俺の方へと顔を向けると、

すぐまた俯きフルートの手入れを続ける。





……………………………


……………………





「…………何か悪い………?」

「いやっ!!!悪いっていうか……

意外っていうか……あっ!!!もしかして吹部?」

「………そうだけど……」

「へー…吹部だったんだ…知らなかった」





チラリと壁に掛かっている時計を見る。





時刻は7時10分。



朝練開始時刻まで、まだ少し時間がある………





(よしっ!!!)