「取り敢えず、戻るか」 努さんが言った。 その言葉を聞いた龍宮はそのまま部屋を出て行った。 その後に続いて努さんも部屋を出て行く。 俺も置いていかれまいと部屋を出ようと歩き始めた。 ………その時、 背後から風が流れてきた。 後ろを振り返ると、そこにはもうリョクさんの姿はなかった。