俺はリョクさんの背から降りるが、 さっきまでの浮遊感からか、足が覚束ない。 「おっととっと……ふぅ………」 一息ついた時…… 「凌くん、いらっしゃい」 「こ、こんにちは!!」 「こんにちは」 縁側に接している襖がいきなり開き、 そこから笑顔を浮かべている美波さんが顔を出した。 その後ろには努さんが居るのが見える。