龍奇譚-彼女の秘密-






――――……



『余所見していて良いのか?』



その声に我に返った。



リョクさんが叫んだのだ。





クロワはゆっくりとリョクさんの居た方に視線を戻した。



俺もそちらの方を見るが、

そこには、先ほどまで居たはずのリョクさんは居なくて、

気付いた時にはクロワの後ろに回っていた。