龍奇譚-彼女の秘密-






頭上では、リョクさんがその大きな双眼で、

クロワを睨むようにして見ている。





俺が睨まれているのではないと分かってはいるのだが、

クロワの近くに居る俺は大きな威圧感に身動きが取れない。





「………あなたが手紙を差し出したのね」

『はい。そうですよ。挨拶は大切ですからね』