――――…… 「………龍宮……さん。少しいいかな………?」 「…………何……?」 龍宮は読んでいた本から視線を上げ、 俺を上目遣いで見上げてくる。 ……………うわっ……!! 後ろ姿しか覚えてなかったので、 今初めて彼女の顔を見たのだが、 その感想は何も出てこなかった。