「要か……良い所に来た。あれを頼む」 「!!!あ、ああ。分かった」 要さんは部屋に入って来るなり、 机の上にある封筒を前にしゃがんだ。 要さんは目を閉じ、かけていた黒縁メガネを外すと、 人差し指と中指を揃え眉間に押しあてた。 そして、凛とした小さな声で一言唱えた。 「開眼」 その言葉通りに要さんは閉じていた瞳を開けた。 俺はその様子を少し離れた所から眺めていた。