龍宮は前に座っているからたてがみという掴む物があるのに対し、 俺は龍宮の後ろなのでこれといって掴む物がない。 (うーん………) 『上がるぞ』 「えっ?………わ、うわぁぁぁああぁぁー!!!!!」 「………っ!!!??」 リョクさんがそう言ったのと同時に、 ――――グンッ と体が宙に持ち上げられた感覚に襲われた。