龍奇譚-彼女の秘密-






気を取り直し、覚束ない足でゆっくりと立ち上がった。





「た、龍宮。こ、このお方が……」

「…そうよ。これがリョク」

『……………』



リョクと呼ばれた龍は威抜くような大きな双眼で、

俺の頭から爪先まで舐めるように見る。





「……………っ」



その間、俺は少しも動く事が出来なかった。