龍奇譚-彼女の秘密-






「うん。お兄ちゃんの夢」

「俺の………?」

「そだよ。夢の中でね、お兄ちゃんが歩いてたんだ。

えっと…お家に帰る途中なのかな?

それでね、お兄ちゃんが止まったの」

「……………」

「お兄ちゃんはそれから上を見たんだ。

でも、その時はまだあれのことを見たんじゃないよ。

ただ、お月様を見てただけ」