「とりあえず、そこに座りたまえ」 そう言ったのは、 一番奥に座っている男性で長机を縦に挟んだ形で向かい側を指差す。 そこは俺が立っているすぐ近くなのだが、 なかなか足が動いてくれない。 それを見て、場所が分からないと思ったのか男の子が、 「ここだよ。お兄ちゃん」 と人懐っこい笑顔を浮かべ、置かれた座布団を叩き場所を示した。