―――――― 開かれた襖の先には、 畳が敷き詰められた和室に大きな机、 それを挟むように5人の人が座っている。 その中には、龍宮の姿も見える。 上座に座るのは、いかにもな背格好をしたおそらく50歳前後と思しき男性。 その男性を挟むように座るのは、 俺が入ってからもずっと柔らかな笑みを絶えず浮かべている女性、 その向かいには短く切り揃えられた髪に黒縁メガネをかけている、 俺の少し上ぐらいに見える青年。