私に気付いた純さんは、じっと私を見て、

『…服だけハルちゃんに戻った…。…どうして、そんな風にするの?』

って少し悲しげに笑う…



『…大人になりたくて…。』

俯く私に、

『なんでそんなに背伸びするの?』


『………。』

『顔…。そんなメイク…ハルちゃんに似合わない…』

純さんは手を伸ばし、私の頬に触れた。



『…彼女さん…の真似みたいだから?』


純さんがピクッと反応する…


『えっ?!…いや…違うよ。…俺は…、いつものハルちゃんが好きだな…って思って…』


『アハハ…似合わないですね…こんな私…。』


…なんか、もうダメ…

泣きそう……



『違う!…似合ってるとか、似合ってないとかじゃなくて…、』

私の肩を掴んだ純さんは、真剣な顔をしながら、

『…とにかく、ハルちゃんにはそんな格好してほしくない!』

純さんはもどかしそうに言った。