3月…


卒業の余韻に浸る余裕もなく…純さんと私は結婚式を挙げる…




純さんはウェディングドレスの私を見ても…何も言わない…



ただ…真っ赤になる顔を必死に隠してた…



だから…なにかを言ってくれることを期待していた私は…ガッカリだった…。




でも…式は…すごく感動…


お父さんとバージンロードを歩く…



お父さんも私も…涙が止まらなくて…



しかも…お父さんだって泣いていたのに…


『泣くと化粧がとれるぞ…きれいなんだから…泣くな…』

なんて言った…


余計に涙がでちゃうってこと…お父さんは分かってないなぁ…




前まで来ると…お父さんは私の手を純さんに渡す…



お父さんと純さんは見つめ合い…純さんは、深々頭を下げた…