岩崎は…

俺と同じ会社に入社して、どうにか繋ぎ止めたかったのに…落ちてしまった…。


就職も失敗して…俺を繋ぎ止めることもできなくなった岩崎は、俺を奪おうとしてるハルちゃんが許せなかった…。


と…話してくれた…。



そして…


『仲を引き裂いた私がいうことでもないんだけど…今からでも告白して…。まだどうにかなるかもしれない…。』

そう言って笑った…。


今までで見た一番きれいな笑顔だった…











岩崎はそう言ってくれたけど…

俺は怖かった…。



またハルちゃんにあんな目で見られたら…


そう思うと…怖じ気づいてしまった…。




しかも…社会人になると…忙しくて…覚えることが沢山あって…


余裕がなくなった…。



だから…常にハルちゃんが心の中にあっても、なかなか会いに来ることができなかった…。