相手にされない王子様



「アイツの行きそうな場所に心当たりとかねーか?」




「うーん…ないな」




「幼なじみのくせに使えねーな…」




本当にどこに居るんだよ!!




「王子様ご立腹ですねー」




「当たり前だろ。勝手な言い分で俺を振りやがって……許さねー」




俺は振られるんじゃなく、振る側なんだよ。


それなのに何でこの俺がここまで慌てなきゃなんねーんだ?



ハァ――…やっぱり明太子と関わると調子狂う。