相手にされない王子様



「却下」




「何故ですか!?」




何故って言われてもなぁ…




「俺、明太子のこと気に入ってるし。嫌だからに決まってんだろ」




「わ、私はもういいんです!
お願いですから……」




こんなにコイツが取り乱すなんて珍しいな。




「何度言われようが、却下は却下だ。
とりあえず事情を聞こうか。何か隠してんだろ?」




きっとコンビニ行ってる間に何かあったんだろう。




「迷惑です!顔も見たくありません!
チャラ王子なんて嫌いです!帰って下さい!」




おうおう、数分の間でいきなり相当嫌われてんなー、俺。