相手にされない王子様



「嫉妬深い女ってうぜーよな。
最初は魅力的かと思ったけど、お前見て無理だって思ったよ」




俺がコイツと付き合ったのは俺をめちゃくちゃ好いてくれたから。


何度も告白されて折れたんだ。




「……ひどいっ…!」




目に涙ためても俺はハンカチとか持ってねーからな?


そんなキザな王子はここにはいねーんだ。




「やっと分かったか。
分かったなら未練なんか残さずにさっさと去れよ」




泣かれんの苦手なんだよ。