相手にされない王子様



「あら、明ちゃん。いらっしゃい」




田口さんは穏やかな優しい感じの60代ぐらいのお婆さんだった。


目は少し垂れぎみで頭はショートのくせ毛だ。




「プチプチもらいに来ました」




「最近明ちゃん来なかったから沢山あるわよ」




「ありがとうございます!!」




何でプチプチでそんなに嬉しいそうにするんだよ。


俺と居る時もそれくらい嬉しそうにしてくれたらな。