相手にされない王子様



「……有川。飯食おうぜ」




「あら?今日ははじ君も一緒なんですか。
久しぶりですね」




――そう、結局ハジメの奴が来やがった。
そのせいで俺のテンションは下降している。




「これからは毎日来るよ!」


「来るな!」




邪魔で仕方ない。




「数は多い方が楽しいですよ?」




コイツは何も分かってねーし。




「人の気も知らないで…」




「じゃあ、今日は食堂へ行きましょうか」




さらに人の多い場所に行くのかよ!?

前はコンビニ行ってまで食堂嫌だって言ったくせに。
この幼なじみ組をどうにかしてくれ。