「シャルちゃん?大丈夫?」


彼の言葉に私は「う、うん」と曖昧にしか答えられなかった。


あと10日って、なんだろう……。


ズキズキと痛む腕。


そこにはあの少年に握られた時に出来たアザがあった。


アザをみて、うつむいた。


私はあの少年を知っている。


やっと思い出した。


あの時の、あの日の記憶を…。