僕はゆっくりと口を動かした。 「シャルは、いい子だよ。優しくて、気の利く子で、いつも僕の傍にいてくれた。人間みたいだった」 そこで一旦話を区切ると、僕は苦笑した。 「いや、人間よりもずっと人間らしかった」 シャルは黙って聞いていた。 僕の大切な、大好きなシャルの話を。