13日の恋



僕はゆっくりと口を動かした。


「シャルは、いい子だよ。優しくて、気の利く子で、いつも僕の傍にいてくれた。人間みたいだった」


そこで一旦話を区切ると、僕は苦笑した。


「いや、人間よりもずっと人間らしかった」


シャルは黙って聞いていた。


僕の大切な、大好きなシャルの話を。