「聞かせて…?」


「じゃあ、僕が話したら、今度シャルの話を聞かせてくれる?」


いつのまにかそんな交換条件をだしていた。


「…うん。いーよ?」


シャルは少し困ったように笑った。


どきどきする。


ただ人にシャルのことを話すだけなのに。


何百人の前で演説をするより緊張した。