13日の恋



「行く。…行きたい!」


「…じゃあ、準備できたら呼んで?部屋で待ってるから」


「うんっ」


嬉しそうにほほえむ彼女を見て、なぜだか僕まで嬉しくなった。


部屋を出ようとしてドアノブに手を置いた時、後ろからガタッと何かが落ちる音がした。


後ろを振り向くと、視界からシャルが消えた。


「…シャル?」


いや、正確にはベッドの向かい側に倒れているシャルを見つけた。