砂月は思わず後退りをした。 いくら髪の毛が短いからとか、たまに男言葉が出るからといっても砂月は正真正銘女の子である。 少なからず凌の存在は怖いものだった。 「…何黙ってんだよ」 凌は眉間にしわを寄せて砂月に近づいた。