学校でも有名な生徒だった。 芭琉和と同じくC組で、名前は浅倉凌。 何度も授業をさぼっていて、教室にいても寝ているか携帯をいじっているかのどちらからしい。 それでいて頭はいいと芭琉和から聞いていた。 抜き打ちテストはいつも一番で、凌の隣に座っている芭琉和は不思議がっていた。 教科書は全部学校に置いてあるし、授業も聞いていないのになぜ、と。