「さ、砂月!違うの、これは…」 芭琉和と奏多が抱き合っていたため、絶対誤解をしているだろうと思った芭琉和は弁解しようとした。 しかし、砂月は芭琉和のその言葉を無理矢理さえぎった。 「“これは”なんだっていうの?冗談やめてよ。もうこれ以上嘘つかないで」 砂月は静かにそう言った。 そのまま上履きに変えて2人の前を通り過ぎた。