「どうした?話くらい聞くよ。もしかしたら仲介出来るかもだし」 芭琉和は震える唇からぽつりぽつりと言葉を一つずつ発した。 「言えない…」 芭琉和と砂月の喧嘩は少なからず奏多も入っている。 奏多に話をしたら、砂月が奏多を好いていることがばれてしまう。 芭琉和は喧嘩をした今でも砂月を裏切ることが出来なかった。