「…そうだよ。ずっと昔から芭琉和だけを好きだった。心変わりは一度もしたことなかったよ」 奏多も飲みかけの飲み物に口をつけた。 「なんで好きになったの?」 「…本当は弱いのに、強がるところかな。泣き虫のくせに、絶対人前で泣いたりしないの。一人誰もいないところで泣いてる芭琉和みたら、守りたくなった」