「ぉーい、フリーズかぁ(笑)?」






ふにゃんと覗く

優しい彼の目




懐かしいその目は


あの時のまま





アタシを甘く見つめる





・・・…今さら、遅いんだよ












大ばか智ッ








キッ…て智を睨んで



強がりのアタシは






『大嫌いッ!!』なんてね







力一杯叫んで



逃げるようにその場を去った












“大嫌い”






子供みたいな



アタシの精一杯の、智への拒絶













嫌いなんて、言いたいワケじゃなくて




ダメなんて、言えるワケがなくて











隙をついたら



ぶわぁ、って溢れる









涙の奥の、ずーっと奥の











“逢いたかった”とか




“傍にいたい”とか












…“好き”、とか















止まった時間のまんま




アタシの中に残ってる気持ちは














あの頃と同じ







智でいっぱいの





無くならない



消えない



癒えない








…残り続けてる









コドモなアタシの





情けない“好き”