Genius 2nd ~葦原~

朧気ながら重なる面影につられ、昔の名が無意識に漏れそうになった。

「『ヒナ』の名で呼んだって良い。オレは前朱雀・陽菜火であり、現朱雀・來奈だ。構わない。好きに呼んでくれ。」

「あぁ…分かった。…來奈。」

かつて友だった

だが、何時までもそうでは居られない。

今は違う

だから昔の友への決別の意を込め、名を口にした。


澄んだオレンジ色の瞳が來奈を捉え、微笑んだ。



「では、本題に入らしてもらう。」

その來奈の一言で一瞬にして場の空気が変化した。

「例の件だが、他の先生方には話をつけてある。」

「そうか。流石半数が元内裏関係者なだけある。」

「授業中に姿眩ましても構わないとのコトだ。」


だが、授業中にバルガード出現が無いことを祈るとしよう。