「よいしょっ…」

俺の隣に机が置かれた。



…誰…だっけ?この人…

名札に「真鍋」って書いてあるー…。


「あ…よろしく…日向…君…」

「あ…あぁ、よろしく…真鍋…さん…」

なんだコレ…。

「日向君」って…。
オレもオレで
「真鍋さん…」
…。


「なぁ…真鍋って呼んでいい?」
「え!?あっうん。じゃあ、あたしは日向って呼ぶね?」

「あぁ。よろしく!」

この時はまだ俺は知らなかった。

こいつが…真鍋がオレを大きく変えることになるなんて、

ー…知らなかったんだー…。