控え室には、もう結構の人数のモデル達が集まってきていた。



あたし・・・場違いじゃないのかしら・・・



モデル達はみんな美人でスタイルが良くて、人形みたいな人ばっかり。



なんだか・・・後ろめたくなってきた。



しかも、控え室にいるほとんどの人が間宮さんのことをチラチラ見ている。



・・・頬をピンク色に染めて。



そして、あたしはなぜか睨まれている。



別に、気にならないけれど。



だって、間宮さんといるとこんな光景は当たり前だもの。



「美緒は、ここに座ってて。

今ヘアメイク呼んでくるから」



「はい・・・ありがとうございます」



椅子に座って、間宮さんが出ていくのを見つめた。



鏡の方に向き合うと、両肘をついて鏡に映った自分を眺めた。



「はあ・・・」と深いため息が漏れる。



・・・間宮さんはなんで、あたしなんかを選んだんだろう。



今すぐこの会場を抜け出したくなってきた。



今から後悔しても遅いって分かってる。



だけど―――・・・



やっぱり、どうしてもこの場には釣り合わないんじゃないかって・・・



思ってしまう自分がいて。