間宮さんの高級そうな真っ黒の車に乗せられて、なんとか家へとたどり着く。




「っ・・・ありがとう、ございました」




「じゃあ・・・土曜日に迎えに来るね?

朝の9時頃、ここで待ってて」




「うん・・・よろしく、お願いします」




「・・・あと。

何かあったら、すぐに電話してね?」




お母さんみたい、だけど。




あたしを心配してくれてるのがなんだか嬉しくて・・・ちょっと、笑みが溢れた。




「・・・やっと、笑った」




安心したように、小さく微笑む間宮さん。




「え・・・?」




「美緒の笑顔、見たことなかったから。

・・・すっごく可愛い。

やっぱり、美緒は笑顔が一番だよ」




どうしたらいいのかしら。




いますぐ、キュン死にしてしまいそう。