しばらく待っていると、ドアが開かれる音がした。




「っ!!??」




驚いて振り向くと、そこにはやっぱり―――間宮さんの姿。




「間宮さん・・・」




あの日以来、間宮さんは忙しいらしくて・・・レッスン中でも全然会えなかったから。




なんだか、とても嬉しい。




と同時に・・・あ、やばい。心臓が、ドキドキしてきた。




「久しぶり、美緒」




柔らかな瞳と視線が絡む。あたしの顔が、一瞬にして熱を帯びる。




間宮さんは部屋のドアを閉めてカチャリと小さく音を立てて鍵をかけると、




ふわり、と微笑んだ。




するとすぐにゆっくりとあたしに歩み寄り、この間みたいにあたしを優しく抱きしめる。




「美緒に、すっごく・・・会いたかった」




・・・この一言で、あたしの心拍数はさっきの倍以上に上がったことは言うまでもない。