ホームのベンチに腰掛けて、しばらくケータイをいじっていると、 真琴がやっと戻ってきた。 「・・・遅い」 まあ、ずっと待ってたあたしもあたしなんだけれど。 「ごめんごめーん!」 頭をポリポリと掻きながら舌を出して笑う真琴は、 悪びれる様子もない。 怒る気力もなくなったわ・・・ ふう、と小さくため息を漏らして立ち上がると、 あたしはそのまま真琴と帰り道を歩いた。