あたしは小さく微笑んで、車のドアを閉めようとすると。



「・・・っ!?」



グイッと手首を引っ張られて、



間宮さんの上に覆いかぶさるような体勢になる。



「え、ちょ・・・っ、間宮さ・・・



・・・んんっ!」





いきなりの、キス。



絡み合う両手。



ここは校門だし、生徒がたくさん通っている。



それに・・・もちろん、あの3人も見ているわけで。



恥ずかしいし見られたくない。



でも・・・



恥ずかしさを忘れさせてくれるくらいの、



深く甘く優しい、彼のキスに・・・



あたしは、今日も溺れるの。