委員長以外と話もしないまま、昼休みになった。


本を取り出そうとすると、強く腕をひっぱられた。


「秘密基地おしえてあげるっ!」
れいちゃんだった


裏庭に連れていかれるまで、びっくりしたような うらやましそうな目で
みられた。


やっとわかった…姫はれいちゃんのことだったんだって。


裏庭の塀の間に、秘密基地はあった。

イスやテーブルらしき石、皿代わりの葉っぱなどがあった。



「私の秘密基地! ゆうりくんもいれてあげるよっ」

「…れいちゃん、ありがと!!」



キレイに笑うコだった。