あの家は、学校に連絡を入れてくれたり、色々してくれている。


まだ学校には二ヶ月しか通ってないのにな。


友達なんか居ないから良いけどね。


部屋に入って少しして薬の説明を受け、点滴を打つ前の検査を受けた。


「異常は有りませんでしたので、点滴を打ちますね。」


「・・・お願いします。」


細く鋭く尖る針を手首に宛がれる。


ゆっくりと肉を割いて入ってくる。


少しの痛みに顔を歪める。


「それでは3日後位に副作用が出るかも知れないので、ゆっくりとしていてくださいね。」


「・・・はい。」


点滴の刺さった右手を点滴棒に置いて病室には戻らずに屋上に向かった。