「白血病・・・?」


突然のことに固まるのは皿井凛子(さらいりんこ)。


まだ、十六歳になったばかりの彼女に伝えられたのは残酷なことだった。


「えぇ。まだ進行はしてないようなので、治療を受けましょう。」


「・・・はい・・・」


フラフラの足取りで病院を出た凛子はある"公園"に寄った。


その公園のブランコに乗った。


「母さん。私まで白血病になっちゃった・・・」


凛子は澄み渡る空を見つめて呟いた。