振り返った俺に彼女が、



「潤くんは何時ごろに寝るの?」

「え?」

「少し、話……いいですか?」

「………あぁ」



何だか改まった感じが緊張を誘う。


ベッドに腰掛けてる彼女の隣りに腰を下ろした。


「ん?」

「あの……ね?」


俺は黙って耳を傾けていると、


「ご迷惑なのは十分分かっているんだけど…」

「……」

「今日から一緒に寝て下さい」

「……………は?」



彼女は今、“一緒に寝て下さい”と言ったような…

…………俺の勘違いか?

空耳だよ………な!?



「だから…ソファで寝たり、病院やお友達の所じゃなくて、ここで!!」

「……」


彼女の言葉に思わず固まってしまった。

開いた口が塞がらない。


「だって、ここは潤くんのお部屋だし、これは潤くんのベッドでしょ?」

「えっ……いや……その…」

「私は大丈夫ですから、毎日私の隣りでちゃんと寝て下さい!!」

「……」


返す言葉が見つからない。

何て言えばいいんだ??