俺は自室で試験勉強をする事にした。
夢中で医学書と睨めっこをしていると、
何処からともなくコーヒーの薫りが。
振り返ると彼女がコーヒーを手にして立っていた。
「ブラックで良かったんですよね?」
そういって、机にカップを置き…
“お邪魔しました”と告げて去って行った。
俺がブラック派だって何で知ってる?
俺は不思議に思いつつも、問題集を解き始めた。
その後、姉貴が“食事だ”と呼びに来て、3人で夕食を戴いた。
彼女の作ったカレーは、サッパリしていて辛いのに喉越しが絶妙。
一体、何を使ったんだ??
姉貴は急ぎの原稿があるとかで再び部屋に閉じこもった。
彼女が後片付けを始めたので、俺はお風呂に入る事にした。
久しぶりの湯船に、少し長風呂になったか?
彼女にお風呂が空いたと告げ、再び勉強する為、自室へ。
どれくらい経ったのか分からないが、
………気付くと部屋に彼女がいた。
俺って、勉強に集中すると周りが見えてないらしい。



